「かまってちゃん」部下への正しい対応法



サラちゃん

ふぁぁ~(あくび)

ねこ主任

…どうしたの?眠そうだね。

えっ、バレちゃいました?実は最近全然眠れなくて!

なんか私だけ仕事多いんですよね。過労で死んじゃうかもしれません!

…だ、大丈夫?手伝おうか?

あ、全然大丈夫ですよ!こういう扱い昔から慣れてるんで!

というか、会社もおかしいですよね、こんなに頑張っても評価してくれないし。

うだうだうだうだ…。

…そうだよね、おかしいよね。

(やばい、コイツめんどくせぇ!)

いつもお世話になっております!サラリーマン大学のKzです!

あなたの職場にも、「かまってちゃん」の部下はいませんか?

かまってあげないと拗ねる割に人の話を聞かないし、何故か常に上から目線、失敗したら人のせい、陰口大好き悲劇の主人公、そうアイツです!

「かまってちゃん」というと響きは可愛らしいですが、言い方を変えると、真っ当な社会人であるあなたの時間とメンタルを食らい尽くす、害悪モンスターです。

お隣の部署の人なら「あまり関わらないようにしよう…」で済みますが、直属の部下となってくると話は変わります。

毎日が「かまってちゃん」との戦いです。はい、地獄です。

エスカレートしてくると、あなたの人生ごと躊躇なくぶっ壊しに来ます。

しかし、部下の事で悩んでいるとは、周りに相談しにくいものですし、相談したところで「ガツンと言えばいいじゃん」みたいなありきたりな答えが返ってくるのがオチでしょう。

結局、あなたが我慢するか、「かまってちゃん」の思うがままになってしまっていませんか?

実はそれ、超ヤバいんです。

今、部下から上司へのハラスメントの相談が増えているそうで、あなたが鬱になる可能性も大いに有り得ます。

というか、僕自身もめっちゃ苦しみました。

心理学を勉強し、自己啓発の限りを尽くした私ですら、心がズタボロになりました。

ちゃんとした対処法を覚えておかないと、あなただけでなく、あなたの家族、あなたの仲間、皆の人生が狂わされるかもしれません!

今回、その筋では有名なメンタルカウンセラー「大野萌子さん」という方の著書「かまってちゃん社員の上手なかまい方」という本をベースに、具体的にどう対応すべきなのか?

自分の経験談を交えながら、解説して参ります!

それでは、本日の講義スタート!

最初に、この本の結論

常に皆から大事にされないと気が済まない「かまってちゃん」が、急激に増えている。

甘やかすのも、放置するのも、絶対にNG!

最悪、訴訟問題になったり、あなた自身が鬱になるから、対処法を覚える事がマスト。

「かまってちゃん」には、タイプが存在する。

それぞれ具体的な対策を覚えておき、かまってちゃんに上手に構う事により、あなたもかまってちゃん自身も成長していく!

…という感じです。

「かまってちゃん」に関しては、個人的に始発の時間まで語れる自信があるのですが、今回は3つの項目にギュッとまとめて、解説させて頂きます。

①かまってちゃんが増えている理由は何?

②かまってちゃんを放置するとどうなるの?

③かまってちゃんへのタイプ別対処法、具体的なトーク例!

といった形で進めて参ります。

①かまってちゃんが増えている理由は何?

かまってちゃんとは、要は子どもの精神のまま、体だけ大人になってしまった、という状態です。

年齢は関係ないですが、やはり若者に多いです。

特に今の新卒の世代は、物心ついた頃からスマホがあり、SNS等の承認欲求を満たすツールに囲まれてきました。

そんな環境で育った若者が、パッと社会に出るワケです。

若者には申し訳ないですが、上司は新卒社員に何も期待していません。

新人のカリキュラムをこなし、前向きにコミュニケーションスキルと社会の常識を学んでくれたら、それ以上は求めません。

しかし、かまってちゃんの承認欲求は、ここで火を噴くワケです。

誰も自分を認めてくれないけど、私は凄いんだぞ、と。

かまってちゃんは、とにかく人の注目を集めるためなら、手段は選びません。

如何せん自分にスキルがないため、徹底的にあなたの粗を探してマウントを取り、周囲を振り向かせようとします。

常に他人の賞賛を求め、人を蹴落としてでも、自分の居場所と価値を確かめようとします。

自分勝手と思うかもしれませんが、本人は常に強烈な不安感に苦しんでおり、生き残るための苦肉の策なんです。

あなたがお人良しなのも、反論し攻撃して来ないのも、変な噂になったら嫌と思っている事も、全部お見通しです!

特に、コロナ禍など不安定な世の中、そういった「かまってちゃん」は今後増え続ける事が予想されます。

「上司ならバシッと言ったら良いし、聞かないなら放置すれば良いじゃん」と周囲に言われるかもしれませんが、実は短絡的な対処法は、思わぬ大きなリスクを招くのです…。

②かまってちゃんを放置するとどうなるか?

今回、色々な著書やネット記事を調べてみましたが、どこを見ても大体「距離を置きましょう」が正解とされています。

しかし、「かまってちゃん」が直属の部下という特殊な関係性であれば、距離を置こうとすればするほど、最悪の結末になる可能性があります。

あなたが距離を置こうと意識していれば、それは必ず細かい行動に表れます。

「かまってちゃん」はそれを敏感に察知します。

そして、いつかこう言われるかもしれません。

「あの上司に避けられています。たまに無視されます。そのせいで、モチベーションが上がりません。

私の事を一方的に嫌っていて、仕事も任せてくれません。明らかにパワハラです」みたいな。

あなたは「ふざけるな!」と思うかもしれませんが、自分より上の上司や、カウンセラーに直接相談するので、無視も出来ない状況になります。

あなただって、完全無欠の完璧超人ではないでしょう。粗を探せば、何かしら問題点は出てくる筈です。

辞めさせればいいじゃんと言う人が多いと思いますが、残念ながら、日本の法律では社長ですら社員をクビに出来ません。

私自身、メンタルカウンセラーの方とお話しする機会があるのですが、とにかく年下から年上へのパワハラ相談が急激に増えていると聞きました。

現実問題、泣き寝入りがほとんどだそうです。

しかし、本当にそれで諦めて良いんでしょうか?

散々かまってちゃんをディスってきましたが、承認欲求が強い事は悪い事ではないですし、多様性の社会、自己主張がない無気力人間よりはマシかもしれません。

将来は会社を背負ってもらわないといけない若者、良好な関係を築き、育ててあげたいものです。

とはいえ、残念ながら「かまってちゃん」を矯正する事は出来ません。

キツイ事を言いますが、20数年間その価値観で生きて来た人間を、たまたま上司になっただけの他人が変えられる筈がありません。

出来る事は、対応策を知っておく事。

実は、かまってちゃんには、わかりやすいタイプが存在します。

今からお話するかまってちゃんのタイプ「5つ」とその具体的な対応策を覚えておく事で、かまってちゃんの攻撃を防御できるかもしれません。

③かまってちゃんへのタイプ別対処法、具体的なトーク例!

【とにかく喋りたいタイプ】

話を聞いてあげてる時は機嫌が良いが、自分が忙しい時や無理に話を切り上げようとすると不機嫌になる、かまってちゃんの典型的なタイプ。

対応策

時間を区切るという方法が効果的です。かまってちゃんの話は、とにかく長いです。

1時間ぶっ通しで、ヤマもオチもない話を延々と喋り続けます。

大体は、会社や誰かの愚痴か、謎の豆知識の披露です。

かまってちゃんは、無碍に扱われる事がこの世で最も嫌いです。

エンジンがかかる前に「10分時間取るから聞かせて欲しいな」とか「明日の10時から10分話そうか」と前置きする事で、被害を最小限に食い止める事が出来ます。

あくまで、「聞きたいけど時間がなくてごめんね!」のスタンスです。

鉄則は、落ち着いて話せる別室にいかない事、誰かの目のつく場所で話をする事です。

これを守らなければ、時間場所を問わず、最悪プライベートにまで「かまってちゃん」が侵食してくる恐れがあります。

【特別扱いを求める繊細タイプ】

身体が弱く、メンタルも繊細と思い込んでおり、丁重に扱って欲しがるタイプ。

対応策

いますよね、自分のタイミングで体調崩せる器用なヤツ。

本当に虚弱体質な人だったり、過呼吸になる人もいるので注意が必要です。

しかし、だからこそ逆に特別扱いしないで下さい。

「大丈夫?」って言われたいだけなので、「大丈夫?」と言わないで下さい。

こちらから声をかけ、必ず相手の名前を元気に呼んで下さい。

「おつかれさま!」ではなく、「おつかれさま!〇〇さん!」と笑顔で言って下さい。

繊細だから気に掛けるのではなく、私自身の事を大切に思ってくれている、と思わせる事が大事です。

体調不良やモチベーションの低下を訴える場合は、「いつから」「どんな風に」「過去に同じ事はあったか」等、事実だけを質問し、必ずメモを残しておきましょう。

病院を勧めても、大体は行きません。

もしエスカレートしたり、遅刻や欠勤が増えるのであれば、そこはドライに「心配だから上司と専業医に相談させて欲しい」と伝えて下さい。

そういうと恐らく「大した事ないから言わなくて良い」と言ってきますが、後でコッソリ報告はしておきましょう。

本当に何かあった時、報告をした事実とメモはあなたを守る最大の盾になります。

【自己評価が異様に高いタイプ】

仕事が出来ないのに、なぜか自分は出来ると偉そうで、常に上から目線のタイプです。

対応策

言うまでもなく、仕事は穴だらけです。キツい口調や派手な容姿で誤魔化そうとしますが、薄っぺらいです。

この場合は、まずは出来ている点を褒めて下さい。その後で出来ていない事を指摘し、必ずメモを取らせて下さい。

そして恐らく後日同じミスを繰り返すので、そのメモを目の前で開かせて下さい。

「聞いてません」の言い訳を防ぐためです。

それでも、訳のわからない言い訳や曲解した持論を語りますが、丁寧にもう一度指導して、同じようにメモを取らせて下さい。

ちなみに、このタイプは意外にも1から10まで指示しないと自分では動けません。

「前言ったよね?」と怒るのは禁句です。このタイプの自尊心を傷付けると、手を付けられなくなります。

時間はかかりますが、何度も何度も丁寧に教えていき、一つ一つ地道に出来る事を増やしていくしかありません。

【悲劇の主人公タイプ】

失敗したり怒られたら、自分は悪くないと、とにかく人のせいにする。しかも異常にネガティブになるタイプ。

対応策

例えば「なんで遅刻したの?」という質問の仕方は、避けましょう。

「僕は、〇〇さんに間に合って欲しかったな」という言い方にしましょう。

コツは、主語を自分「i」にする事です。

寝不足や境遇への不満、最悪リスカ等を訴える場合もありますが、反応してはいけません。

こういった人にこそ、積極的に「雑談」をしましょう。

悲劇の主人公にとって、あなたは「敵」に見えます。

天気の事、趣味の事、何でも良いので他愛のない話をしましょう。

「味方」と思わせる事が大事です。

【訴訟・ネット中傷タイプ】

パワハラという言葉や辞表をチラつかせ脅してくる・ネットで誹謗中傷を書く等、悪質なタイプ

対応策

実際に目の当たりにした事がありますが、会社のグループチャットに「上司にセクハラを受けた」とデマを流していたそうです。

実際は、明らかに人として間違っている事を注意されていただけです。

しかし、噂は尾ひれをつけて伝染しますし、最悪かなり上の上司に被害者面で相談する場合もあるので、ガチであなたの人生狂わされます。

このタイプの場合、必ず証拠を残してください。ボイスレコーダーや日記に残し、総務やカウンセラーに先手必勝で相談して下さい。

常日頃、証拠を残す癖をつけて下さい。

臆する事はありません、終始毅然とした対応を貫いて下さい。

とはいえ、相当辛いと思います。

面倒臭いとか、性格悪いとか、そんな次元を超えて大胆な行動をしてくる奴は、「かまってちゃん」どころか、「パーソナリティ障害」の可能性も出てきます。

このパーソナリティ障害に関しては、より繊細な対応策が必要で、もはやあなたがどうこうの問題ではなくなってきます。

というか、精神科医でもどうしようもないので、お断りする医院も多いそうです。

明らかに異常、流石に耐えられないというところまで来たら、我慢せずに上司に相談、言いづらいなら会社の相談窓口に電話して下さい。

我慢は最大の悪手です、的確な対応をする事が大事です。

以上です。

これ以外にもタイプや対処法はあるのですが、機会があればまたお話していきます。

ただ、全てに共通して言える事は「自分は感情的にならない」「割り切って正面から向き合う」というところだと思います。

ぜひ、心掛けてみて下さい。

さいごに、補足と感想

正直、面倒臭いと感じたと思います。というか、理不尽の極みです。

上司にボロクソ言われた上で、部下にもヘコへコせなあかんのかと。

しかし、現実問題は「かまってちゃん」に真摯に向き合うしかありません。

相手を変える事は出来ません。あなたが変わるしかありません。

自分の部下が「かまってちゃん」に当たる事は不運かもしれませんが、サラリーマンに拒否する権利などございません。

この本には、「職場全体が理解し、取り組んでいく事も大事」と書かれていますが、正直僕がお隣のチームの人間なら、見て見ぬフリして無視します。

結局は、直属の上司の対応がほぼ全てだと思います。

とはいえこの「かまってちゃん」部下への対応スキルは、今後の人生で役立つ事は多いと思います。

「かまってちゃん」の根底にあるのは、常に「自分を認めてくれ!」という悲痛な叫びです。

ある意味で、真っ直ぐでわかりやすく、正しい方向に向ける事が出来れば大きなパワーとなり、あなた自身が助けられる場面も出てくると思います。

そうなれば、あなたのマネージメントスキルは希少性の高いものとなり、あなた自身の価値も上がり、いつしか問題児でも何でも来いのチート上司になっているかもしれません。

以上、参考になりましたでしょうか?

もしお気に召して頂けたのなら、ぜひコメント欄で「僕にかまってほしい」です。

ではまた!

お久しぶりです、5年ぶりですね!

昔の私って、色々とご迷惑をおかけしてましたよねー!

いやホント、あの時の君には悩まされたよ!

でも今となっては出世して、人の上に立つ立派な上司だろ?

成長したね!

いえいえ、全然ですよ!

つい先週も、部下が報告を怠るから注意したんですけど、自分には向いてないとか言って、”またまた”辞めちゃいました。

私って、新卒社員のくじ運悪いんですよね~。

…今、”またまた”って言ったよな?

お前、まさか…。

BAD END



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