こんな人に読んで欲しい!

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今、世界的に注目されているアンガーマネジメントとは?

出だしから何かめっちゃ怒ってんじゃん!!
今回はね、その「怒り」の感情をうまくコントロールしようって話なんだ。
今、キミは何のために怒ってるの?

うっせーなぁ!!
相手を威圧する事で、自分に屈服させるために「怒り」の感情を利用してるだけだよ!
怒りは負のパワーにもなるし、モチベーションにもなる大事な感情なんだ!
ただ、わたしは今「負」の側面しか利用していない!クソがぁ!!

荒ぶってるようで、スゴい冷静!どういう感情!?
怒りの感情を使いこなしてる…のか!?
という感じで、「怒り」という感情は人間なら誰しもが持ち合わせ、時に誰かを傷付ける諸刃の剣となります。
「喜怒哀楽」という言葉がありますが、この怒りという感情は、最も強いパワーを持ちます。
大体、名探偵コナンの殺人犯は、一時の怒りの感情の昂ぶりで人を殺しています。

一時の感情で、人生を棒に振りたくないですよね。
それは少し大袈裟でしたが、つい暴言を吐いてしまった、という事なら誰しもあるのではないでしょうか?
この「怒り」の感情をコントロールする方法があるのなら、知りたくありませんか?
今回は、今世界的に注目されている「怒り」にまつわる心理テクニック「アンガーマネジメント」に関する知識を、どこよりもわかりやすくお伝えします!

本日の講義、はじめます!!
まずは、結論から!
アンガーマネジメントとは「自分を客観視して、自分自身の価値観を変えていく事。」怒りの許容範囲を拡げる事で、多くの怒りは収まる!それでも無理なら6秒ルール!マスターすれば、人の気持ちがわかるようになり、理想のリーダーにだってなれる!
これだけではわからないと思いますので、解説させて頂きます。
前半に「そもそも怒りって何?アンガーマネジメントって何?」という説明をして、後半で「具体的に、怒りを制御する方法」を計7つのポイントに分けて解説していきます!!
【前半】「そもそも怒りって何?アンガーマネジメントって何?」
①アンガーマネジメントという言葉の意味は?
アンガー(anger)は、日本語で「怒り」ですね。
マネジメント(manegement)は、「管理」という意味ですね。
つまり、怒りの感情を管理しましょうというのが、アンガーマネジメント。
もっと噛み砕いて言うと、「怒りの感情とうまくお付き合いしていくテクニック」といったところです。
アンガーマネジメントとは、元々1970年代にアメリカで生まれた心理トレーニングなのですが、最近は徐々に日本でも浸透してきました。

Youtubeの「メンタリストDaiGoさん」をはじめ、メンタル系のチャンネルが増えた事で、今まで心理学に触れる機会がなかった人にも知るキッカケが出来た、というのも大きいかもしれません。
なんと、アンガーマネジメントを社員研修に取り入れる会社も増えているそうです。パワハラの防止策といったところでしょうか。
なぜ、これほどまでにアンガーマネジメントが注目されているのか?
「喜怒哀楽」それらどれもが、人間が生きる上で欠かせない感情ですが、こと「怒り」という感情は、非常に扱いが難しいんです。
「パートナーに感情のままに怒りをぶつけて、死ぬほど後悔した事はありませんか?」
「大切な友人に心無い事を言って、傷付けてしまった事はないですか?」
無論、逆も然りですよね。
今もあなたは、心に深い傷を負ったままかもしれません。
お子さんを持つ親御さんにも、このアンガーマネジメントを学ぶ事は大事です。
怒りのままをぶつける事で、お子さんの人生を悪い方向に導いてしまう恐れがあります。
アンガーマネジメントを学ぶ事は、今の時代もはやマストなのです。
②「怒り」のメリット・デメリットを知ろう。
◆怒りの感情のメリット
- なんだかスッキリする。
- 相手にストレートな感情が伝えられる。
- 反骨心や向上心となり、自己成長に繋がる。
- 怒りがあるから誰かを守ろうとしたり強くなろうとする。
ふむふむ…。
確かに、ワンピースのルフィが「あらら、エースが死んでしまいました…仕方ないですね」とか言ってたら嫌ですモンね。
漫画やドラマをイメージするとわかりやすいですが、人の感情を動かすのは、いつも「怒り」から始まります。
ゾロの「二度と負けねぇから!」みたいな、自分への怒りも含まれますよね。

こういう風に書くと、「怒る」ってメリットも多い気がしますね。
怒りとは
時に人を傷付ける刃となり、
時に相手の心を動かす原動力となり、
時に自分に突き刺さり、成長の糧となります。
そもそも、この世に「怒り」がなければ、秩序のない世界になってしまいますね。
逆に、今度はデメリットを考えてみましょうか。
◆怒りの感情のデメリット
- 怒った後は大抵「後悔」する。
- 周りの雰囲気が悪くなる。
- 大事な人を傷付ける・傷付けられる事がある。
- 相手が自分の言う事を聞いてくれるようになる。
- 我慢するとストレスで病んでしまう。
- ずっと心がモヤモヤして何も手に付かなくなってしまう。
ふむふむ…。
怒りは、開放すると「後悔」するし、我慢すると良い事がない。
改めて考えると「どうすりゃ良いねん!?」って話ですよね。
怒りとは、身体にも密接にかかわる感情です。
顔が真っ赤になるし、手が震えるし、目の前が真っ白になってしまいますよね。
しかし我慢すると、ストレスが溜まって鬱になって死んでしまう事もあります。
自らの意思で死を選ぶ動物は、人間だけです。
人間が人間であるために必要な「怒り」なのに、どうやってもネガティブな側面が大きすぎます。
そもそも「怒り」って何なのでしょうか?
実は、「怒り」にも種類があるんです。
③怒りの感情は、4種類のモードがある!
- 爆発!激高モード!
頭が一瞬で沸騰して、衝動的に相手を怒鳴りつける攻撃的な怒り。
- いつまでもネチネチモード!
5年前に浮気した事を未だにネチネチ言うような、永久的に続くタイプの怒り。
- 日常的なイライラモード!
職場や家庭に多い。毎日、言う事を聞かない部下にイライラ…夜寝ない子どもにイライラ…。
- マジで許せんブッ〇すモード!
問答無用で手を出しちゃうヤツ。物を壊したり、最悪人を殺したりする破滅的な怒り。
ただ、人類の歴史で見ると「マジで許せんモード」が歴史を作ってきた事実があります。
それが戦争ですね。復讐、征服が人類の歴史のほとんどを占めています。
そう、人類は「怒り」の感情をコントロール出来ずに、ここまで来ました。
「怒り」の裏には、必ず不安や憎しみがあり、その負の連鎖は断ち切られる事がないからです。
しかしだからこそ、人は前に進もうとして、心の平穏「平和」を望みました。
「怒り」これほど、矛盾を抱えた感情があるでしょうか?

なんだか、スケールの大きな話になってきたな…。
すみません、話を戻しましょう。
アンガーマネジメントとは、この矛盾を抱えた「怒り」という感情を理解し、この4種類の怒り全てに応用出来るテクニックなんです。
怒らない事がアンガーマネジメントではありません。
怒りの本質を理解し、コントロール出来るようになる事がアンガーマネジメントなんです。
④「怒り」がコントロール出来る感情である根拠。
まずは、こんな例を見て頂くとわかりやすいと思います。
勉強をしない子どもに対して、ママが怒っているシーンです。

テストで0点取ってごめんなさい、ごめんなさい!うわぁぁ~ん!!
(早くニンテンドースイッチでスマブラやりてぇ!!)

アンタみたいな親不孝者、部屋で一日中反省してなさい!!
そうだわ、ニンテンドースイッチを買ったからいけないのね!!
ぶっ壊してやるわ!!

そ、それだけは止めて!投げないでー!!

(プルルプルル)ん、電話だわ。ちょっと出るから正座してなさい。
もしもし…。あらまぁー奥様!(余所行きの声)
ランチのお誘いですの!?楽しみにしていますわぁ~オホホ!
それでは、また明日~!(ガチャ)

ホッ…。

おらぁぁぁぁ!!(ガシャーン!!)

ギャー!!さっきまで笑ってたのにー!!
さて、この例を見て何を感じましたか?
そうなんです、「怒り」とは内面から湧き出るどうしようもない感情ではあるのですが、コントロールも出来るのです。
喜怒哀楽で唯一、怒りのみ制御が出来ます。
この場合、ママは「怒り」を利用して子どもに言う事を聞かせたいワケです。
相手を屈服させるための「手段」として、「怒り」を利用したとも言えます。
そう、場合によって「怒り」は出し入れ出来る感情なんです。
しかし、目の前で大事な人がナイフで刺された場合はどうでしょうか?
怒りの感情を制御する事は難しいでしょう。
怒りとは、人間が生きる上での防衛本能でもあります。
あまりに大きな感情のうねりは、残念ながら制御出来ない場合もあります。
ただ、この場合のママは、怒りの感情に任せて屈服させるのではなく
「なぜ勉強した方が良いのか」「子どもの本当の気持ちは何なのか」
優しく諭す事も出来た筈ですよね。
というか、冷静に考えれば諭す方が絶対に教育としては「正しい」ハズですよね。
その怒りは、正しいのか、正しくないのか。
アンガーマネジメントは、「怒る」自分を客観的に見て、その「怒り」が適切なのか判断を下す技術でもあります。
すみません、前置きが長くなりましたが、後半はアンガーマネジメントの具体的な方法を解説していきます。
【後半】「具体的に、怒りを制御する方法」
⑤6秒ルールを厳守する事!
「怒り」をコントロールする技術として、最も簡単で且つ効果的な方法があります。
それは、「6秒ルール」を守る事です!!
根本を辿れば、「怒り」は脳から分泌される電気信号に過ぎません。
アドレナリンってヤツですね。しかし、アドレナリンの分泌されるのは、たった6秒間なんです。

こんな経験はありませんか?
夫婦で口論になったけど、急に子どもが「おしっこー!」と言うからトイレに行って戻ったら、何で喧嘩していたか忘れてしまった。
みたいな。
怒りは衝動的なモノなので、制御するのは難しいです。
しかし、6秒待ってアドレナリンの分泌を待ち、
「なぜ自分は怒っているのか?」
「今、怒る事でメリットはあるのか?」
「喉から出てきそうになった言葉、これは言わない方が良いな…」
といった感じで、「客観的に」「論理的に」考えられるようになります。
勿論、それで全ての怒りが収まる訳ではありません。
「やっぱり、許せねー!!」
と再びアドレナリンが分泌される事もあるでしょう。
しかし、日常の夫婦喧嘩や友情の亀裂の原因は、案外どうでも良いような事がほとんどです。
この6秒ルールを守るだけでも、かなり怒りの感情をコントロール出来るようになる筈です、
そもそも、怒りが生まれる境界線って、どこにあるんでしょうか?
次の項目では、怒りの原因を取り除くマインドを勉強してみましょう。
⑥怒りの境界線を自分の中で拡大する。
「目の前で大事な人が刺された!」といった場合、流石に6秒ルールを守るのは難しいです。
それは、多くの人にとってこの例は「許せない」事だからです。
怒りの感情を制御出来るか否かは、人それぞれの「許せるライン」と「許せないライン」のどちらに分類されるかによって、変わってきます。
これだけだと、よくわからないですよね。具体例を挙げましょう。
(例1)

今日はデートだ!ねこさん遅いなぁ、まだかなぁ?(ワクワク)

ごめーん!1時間遅刻しちゃった!お詫びにランチ奢るよ!

いいよ、気にしないで!待ってる時間も楽しかったから!
そうだ!どうせなら遅れた時間の分、帰るのを後ろ倒しにして欲しいな…。
(少しでも長く一緒に居たいから…)

そうだね、ありがとう!次から気を付けるね!今日は楽しもう!!
(例2)

今日はデートだ!ねこさん遅いなぁ…。

ごめーん!1時間遅刻しちゃった!お詫びにランチ奢るよ!

遅すぎるわボケェ!ワイの1時間の時給はランチ10食分やぞ!!
そのルーズな性格と根性、叩きのめしたろか!!アホがぁ!!

す、すみません…(確かに自分が悪いけど、そんな怒るかぁ?)
例1の場合、遅刻は「許せる」事だから、その状況をむしろプラスに考える事が出来ました。
例2の場合、遅刻は「許せない」事だから、怒りの感情が溢れてしまいました。
後者の場合、この日のデートは楽しくならなさそうですね。
怒りとは「自分の価値観と同じ」ではない場合に、湧き上がる感情でもあります。
あるいは、自分の価値観と違っていても、許容範囲であれば、怒りは生まれません。

①自分と同じ価値観は、「自分もたまに遅刻するし、別にいいよー」って感じ。
②許容範囲の価値観は、「ちょっとイラっとしたけど、ちゃんと謝ってくれたし、埋め合わせしてくれたら許すかな」って感じ。
③許容出来ない価値観は、「大事なデートで遅刻すんなボケェ!時間にルーズな人、遅刻する人は絶対に許せねぇ!」って感じ。
他にも、例えば「ご飯をクチャクチャ食べる事は許せない」とか「下品な笑い方が許せない」とか、人によって「許せる許せない」の基準は違います。
常にイライラしている人って周りにいませんか?
あるいは、あなたはすぐイライラしてしまうタイプですか?
そういった人は、相手を許せる許容範囲が狭過ぎるんです。
特に②の「許容範囲の価値観」が最も大事です。
自分と同じ価値観というのは、もはや相手次第の運ゲー、どうしようもありません。
しかし、少し違うが許容出来る価値観は、自分の考え方を少し変えるだけ、つまり自分自身の問題になります。
例えば、夫の「足が臭い」「爪が汚い」「鼻毛が常に出ている」という事実、許してあげる事は出来そうですよね?
人間だから仕方ないし、もしかしたら自分もそんな時があるかもしれない。
別に、自分に大きな害があるワケではありませんからね。
考え方一つです。
夫婦のように信頼関係があるなら、正直に「許せないから直して」と言っても良いかもしれませんけどね。
しかし、よほどの信頼関係がない場合は、出来れば止めた方が良いです。
何故なら、他人を価値観を変える事は難しいからです。
例えば、上司に向かって「あなたの高圧的な話し方、やめて頂けませんか?」と言った時、それが上司のために言った言葉だとしても、上司はあなたを許さないでしょう。
この場合、あなたは上司を変えようとするのではなく、冷静に上司を観察してみましょう。
- 「この人、なんでこんな嫌われる話方をするんだろう?」
- 「言ってる事は意外と理に適ってるなー」
- 「へぇ、意外と家族思いなところもあるんだなー」
観察してみると、意外に良い面が見えてきたり、人望がない姿が可哀相に思えてきたりします。
いつの間にか、あなたの中で上司の話し方が許容範囲の中に入っているかもしれません。
相手を変える事は出来ません、自分の怒りの許容範囲を拡げるしかないです。
どうしても許せない事であれば、そこはしっかり線引きをして、そんな人に近付かない事、全力で逃げる事に集中して下さい。
それでも巻き込まれた時、怒りが込み上げて来た時は、「6秒ルール」の徹底!
これらを心掛けるだけで、「怒り」の感情をかなりコントロール出来るようになる筈です!
⑦アンガーマネジメントは、リーダー論にも繋がる!
ここまで来れば、最初に申し上げた「怒りの感情とうまくお付き合いする」という意味がご理解頂けたと思います。
言い方を変えると、アンガーマネジメントとは
「自分を客観視して、自分自身の価値観を変えていく事」です。
この考え方が身に付けば、自分自身をより詳しく知る事が出来ます。
- 「あぁ、今俺は不安で悲しいんだなー」とか
- 「私ってこの話をされると感情的になってしまうんだなー」とか
自分の状況と感情を知る事で、
「じゃあ明日は趣味でリフレッシュしよう!」とか、
「この話題はなるべく避けよう」とか、具体的な行動に移せるようになる筈です。
そして、自分だけでなく、
- 「この人は今、何を考えてるんだろうか?」とか
- 「今のこの人は感情的で建設的な話が出来ないから、少し距離を置こう」とか
- 「こういう言い方をすれば、この人には伝わりやすいかな」とか
他人に対しても、自分の行動を変える事が出来るようになる筈です。
つまり、アンガーマネジメントとは、リーダー論にも繋がっていきますし、豊かな人生に繋がっていきます。
パワハラ上司だって、パワハラ上司になりたくてなってる訳ではありません。
感情のままにしか動けない、人望がないけどたまたま出世してしまった、可哀相なヤツなのです。
あなたが自分の感情をコントロール出来る人間になり、ゆとりが出来る事で、仲間の気持ちもわかってあげられる存在になれば…。
あなたの部下はハッピーだし、あなたに関わる全ての人がハッピーになります。
ストレスもなくなり仕事も捗るし、コミュニケーションも円滑になります。
アンガーマネジメントをマスターすれば、これからの人生、全てが良い方向に向かっていく気がしませんか?

なるほど!
アンガーマネジメントが何なのか少し理解出来たよ!
「怒り」の感情と良いお付き合いが出来れば良いんだね!!

そういう事!
これで、サラちゃんの「イライラ癖」が直れば嬉しいな。

ところで、冷蔵庫に入れていたプリンが無いんだけど、知らない?

あ、、ごめん、うっかり食べちゃった…。

………。
(マテ、6秒ルールだ…)
(きっと悪気はないし、言ってなかった自分にも落ち度はあった。そもそもプリンに名前を書いておけば、こんな事にはならなかった)

……。
やっぱ許せるか!今すぐ買ってこいボケェーー!!

嘘だよ。サラちゃんの好きなプリンだから、ちゃんと冷蔵庫の奥に取ってあるよ。
そもそも、そのプリンをサラちゃんのために買って来たのは、僕なんだけどね。

……あぅぅ。

…アンガーマネジメントをマスターするには、もう少し時間がかかるかもね。
以上、ありがとうございました。
おい!!詐欺みたいなタイトル付けてんじゃねーよ!!
そんな簡単に人生変わるワケねーだろ!ブン殴るぞ!!