発売当初、書店ではどこも品切れ状態!宇佐見りん「推し、燃ゆ」
2021年、芥川賞受賞作「推し、燃ゆ」ですが、動画作成させて頂きました。
一言でいうと、全ての行動原理が「アイドルを推す事」になっている女子高生の、心理描写です。
驚きの展開もなく、ただただ女子高生の内面が生々しい程描写され、その異常性にドン引きします。
しかし、、どこか共感出来るという…。さいごのシーンは、心にグッと来るモノがありました。
芥川賞受賞は納得でした、ぜひ多くの方に読んで頂きたい!という思いから…。
59秒で要約しました、という動画を作りました。
TikTokに投稿したところ、プチバズった感じです!
下記に、台本も載せておきます。【※ネタバレ注意です】
「推し、燃ゆ」を59秒で解説!の台本
推し、燃ゆを59秒で解説!
推しが燃えた、ファンを殴ったらしい。
私は主人公の女子高生、あかり!
まざま座というアイドルグループの一人、真幸(まさき)君推し!
彼の発言全部ファイリングする程、ガチ勢!
チケットとかCD積むのお金かかるから、バイトキツ過ぎるけど頑張る!
好きとかじゃないの、推す事が私の全てなの!
推しがファンを殴って炎上した!
なんかそっから私の人生もボロボロ!
勉強出来んくて高校中退しちゃった!
バイトもクビ!家族ともやばい!ばぁちゃん死ぬし!
でも、何があっても推すのよ!
って、真幸君、引退!薬指に指輪ァー!
ファイナルライブ!私の人生も終了、後は余生!
てか、今まで目を逸らしてたけど、
何でファン殴ったのー!?
真幸君の家の前に行く、ベランダに女いる…リアル!
推しが一般人になった。
あぁ、もう推せないんだ、私。
家に帰って、綿棒のケースを振り下ろす。
床に散らばり、拾い集める。
お骨を拾うように膝をつき、頭を垂れる。
這いつくばる様はきっと、この先わたしの生きる姿なのだと思った。