話題の「ウマ娘」を全力で解説!
ウマ娘ってなんか最近流行ってるみたいだけど、何なの?

そんな疑問を抱いている方、多いのではないでしょうか?
この動画では、ウマ娘を知らないけど興味ある!けれど、競馬興味ないし楽しめるか不安…。
そんなアナタを、ワタシは調教したい!!

この動画では、ウマ娘の歴史からアニメのストーリー、楽しみ方まで、全て解説させて頂きます!
最後まで見て頂ければ、あなたも明日からウマ娘への愛をドヤ顔で語れるようになります!
尚、アニメ1期、2期の壮大なネタバレがございますので、ご注意下さい!
ちなみに、サムネイルのウマ娘、スペシャルウィークちゃんは「てんとん」さんに描いて頂きました!ありがとうございます!

とにかく可愛いんですよね!ウマ娘!
まず、「ウマ娘」を知るキッカケがアプリゲームという方が一番多いのではないでしょうか?

2021年2月にリリースされたアプリゲームは、APPストアのセルラン一位の常連、リリース翌月には売上約100億円のロケットスタート!

まさに日本のエンタメ界のトップを突っ走るコンテンツになっております。
ただし、アプリゲームはウマ娘の一部であり、全てではありません。
正式名称「ウマ娘プリティダービー」は、2016年3月よりスタートしたCygames社によるメディアミックス作品です。

メディアミックスというのは、原作を持たず、アニメとかゲームとか漫画とか、色々な媒体でそれぞれが独自に作品展開していく事ですね。
楽曲CDとかYoutubeとかライブとか。

で、サイゲームス社と言えば、グラブル、アイマス、プリコネ等、アプリゲーで既に成功しまくってるメーカーな訳です。

そんなサイゲームスのスゴい人達が考えました。
何でも擬人化するのが流行ってるけど、実際にいた競走馬を萌えキャラにしたら面白くね?

競馬にはドラマがあるっていうけど、戦歴やエピソードも史実に基づいて再現したら、やばくね?

しかも最近アイドルアニメ流行ってるし、歌って踊らせたら最強じゃね?と。

僕がその会議の場にいたら、「アホなん?」と飛び蹴りかましてますね。

そんなバカみたいな発想なんですが、日本を代表する優秀なクリエイター達が莫大な時間とお金をかけて本気で作っちゃったコンテンツ、それこそがウマ娘です。
当初は、アイドルマスターとラブライブという二代巨塔のアイドル作品のプロデューサーが手を結び、舵を取っていました。

なので、ウマ娘にはウイニングランならぬウイニングライブという形で、歌って踊るアイドルのライブムービーに力が入っている訳です。

本命のアプリゲームは延期に延期を重ね、5年かかってます。
5年ってスゴいですよね。
競走馬だったら、生まれて引退を考える時期ですからね。

事前登録が2018年から始まってますから、「どんだけ待たすねん!」とファンの間ではネタになっていました。
その間、他のメディアで発展していきます。
2016年:漫画「ハルウララがんばる」

2017年:楽曲CD「STARTING GATE」

2018年:漫画「うまよん」
こちらは権利関係で原作は見れなくなっていますが、2020年にショートアニメ化しています。
他にもたくさんありますが、キリがないので割愛します。
そして、2018年4月に満を辞してアニメ一期が放送されました。

やっぱり、アニメ化が一番インパクトがデカい訳ですよ。
2017年のアニメジャパンというイベントで詳細が発表される訳ですが。

サイゲームス×東宝アニメーション×大手アニソンレーベルのランティス
制作スタジオは、超大手のP.A.WORKSという、最強の布陣でした。

アニメ化で一気にメジャー作品に躍り出ました。
しかも、めちゃくちゃ萌えるわ燃えるわ泣けるわの内容で、ガッチリ多くのファンの心を掴みました。
しかも、CMキャラがあの生きる伝説、武豊ジョッキーになる事も決まりました。

「いやいや仕事選べよ!」と、競馬ファンの間で話題になりましたね。
ちゃっかり本人役で出ています。

アニメは、現在は二期まで放送されています。
一期は2018年4月より放送、主人公はスペシャルウィーク。
武豊ジョッキーが初めてダービーを買った馬で、主人公には打って付けの名馬です。

ちなみに、なんで主人公が一般的に最も知名度のあるディープインパクトじゃないの?と思った人もいると思います。
ウマ娘に限らず、競馬ゲームは大人の事情が絡みます。
ザックリ言うと、馬主さんが許可しないと勝手に名前は使えないんですよね。
なので、誰もが知るようなディープインパクトやオルフェーヴルといった一部の有名な馬は、ウマ娘には出て来ないです。
(先走ってイラストと声優出しちゃったという黒歴史はあります。)

アニメの話に戻ります。
アニメの冒頭では、
「これは、別世界の競走馬から魂を受け継いだウマ娘達の物語」という語りから入ります。

「ウマ娘」の一番の特徴は、現実の競馬の歴史、着順や出走枠、細かい仕草の癖など、忠実に再現しているのも見所だったりします。
全ての馬が「娘」になる訳ですが、元男馬には右耳に、元女馬には左耳にリボンや髪飾りをつける事で、区別しています。

アニメ一期は、主人公の通称スペちゃんが、憧れのサイレンススズカと共に、日本一のウマ娘になる夢を叶えるというストーリーです。

トレセン学園に入学し、スピカというチームに所属します。そこで悲劇の名馬、サイレンススズカと共に感動の物語を紡いでいきます。
ウマ娘を全く知らない人に説明するならば、
「レースに勝って日本一を目指す少女が主人公の、努力と友情のスポ根陸上アニメ」って感じですかね。
このアニメ、ぶっちゃけウマ娘じゃなくても成り立つ位、スポーツアニメとして完成度が高いです。

他のスピカのメンバーは、メジロマックイーン、ゴールドシップ、トウカイテイオー、ダイワスカーレット、ウオッカという、名馬揃い。

厳密に同い年なのは、ウオッカとスカーレットだけです。
この辺の世代の違いというか、先輩後輩の関係性は、結構フワッとしています。
最も古いマックイーンのデビューは1990年、最も若いのは2011年のゴールドシップ、実際は21歳も差があります。
時空を超えた、仲間でありライバル。
ある意味、この辺りも競馬ドリームだったりしますね。
スペちゃんの日本一のウマ娘になるという夢は、生まれてすぐに亡くなった実の母の願いであり、その意思を継いだ育ての母との約束でもあります。

意外と重いモノ背負ってるっていう。
事実の通り、スペシャルウィークはダービーを勝ち、世界の強豪馬をジャパンカップで破り、日本一のウマ娘になり、夢を叶えます。
アニメ放送中、現実のスペシャルウィークがこの世を去るという偶然もまた、運命的なものを感じさせました。

もう一人の主人公スズカは、ファンの間では今でも史上最強に強かった馬と語り草になる名馬ですが、天皇賞秋のレース中に粉砕骨折し、失速してしまいます。
「沈黙の日曜日!」というフレーズは、聞いた事あるのではないでしょうか?

数々の名馬の父であるサンデーサイレンスの名前を引用した、名実況でした。
史実では、予後不良と判断され、安楽死処分されています。
馬って、一本でも足が潰れると3本では自分の体重を支えられず、血の循環も止まるので、結局死んじゃうんですよ。
アニメでは、復活し悲願のアメリカ遠征を果たしたとされています。

このあたりは、良い意味で史実を裏切る改変ですよね。
最後は、トゥインクルシリーズというドリームレースに歴戦のライバルが集結します。

出走表の事を馬柱っていうんですけど、これ見ただけで泣けます。現実ではあり得ない、まさにドリーム。
一同が駆け抜けた先、ゴール板前で一線となり、そこで一期は幕を閉じます。
ウマ娘の熱は最高潮、さぁ、本命のアプリゲームはどうなった!?

「また延期かーい!」というオチもつきながら、3年焦らしてアニメ二期が2021年1月より始まりました。
主人公は、トウカイテイオー。

そして、もう一人の主人公がメジロマックイーンです。どちらも、1期ではサブキャラでした。
名馬の数だけ、ドラマがあります。
もうお気付きの通りこの作品、誰が主人公になっても成り立つんです。
このシステム最初に考えた奴、天才じゃね?(最初と言ってる事違う)

史実の通り、テイオーは偉大な父シンボリルドルフと同じく、無敗の二冠馬となります。
トテトテ歩くテイオーステップが印象的で、ファンからとにかく愛された馬でした。

マックイーンは、当時競馬界でブイブイ言わせていたメジロ一族を代表する名馬。

元気いっぱいのテイオーと、誇り高いお嬢様のマックイーンという、対照的なライバル関係は素敵でしたね。
3連覇を賭けた天皇賞春では、まさかのまさか、漆黒の名馬ライスシャワーに破れます。

ライスシャワーもまた、ものすごいドラマを持ってるんですよ。
誰もが確信していたミホノブルボンの3冠を阻止するという、まさにダークホース。
当時のキャッチフレーズ、
ヒールかヒーローか。極限まで削ぎ落とした体に鬼が宿る。というCMのフレーズを、アニメで上手く表現していました。

つーか、可愛い上にカッコ良すぎ!

史実では、その後怪我に苦しむものの、天皇賞春で激走、グランプリ宝塚記念ではファン投票一位となり、遂に主役になるものの、レース中に骨折、その場所で安楽死処分されるという、競馬史上最大の悲劇で一生を終えます。

ライスちゃんのかわりに、僕が安楽死処分されれば良かったのに、と本気で思いましたね。

てか、自分で言っといてなんですが、嘘みたいなドラマですよね。
お願いだから、今度ライスちゃん主人公でアニメやって!

話をテイオーとマックイーンに戻すと、最強と呼ばれた因縁の二頭は、お互い骨折やなんやかんやで、初めて直接対決した天皇賞春以降、重なる事はありませんでした。
宿命のライバルなのに、神様のいたずらとしか思えない運命ですね。
マックイーンは、練習中に靭帯炎という競走馬としては不治の病になり、絶望します。

テイオーは、その無念を受け継ぎ、3度の骨折を乗り越え、一年のブランクを空けてグランプリレースの有馬記念を制覇します。

これ、フィクションじゃなくてノンフィクションね。
アニメ見た後、アツさと涙で、部屋がロウリュウみたいになってましたよ。

ちなみに史実では、トウカイテイオーは4度目の骨折となり引退し種牡馬入り。
マックイーンも種牡馬となり、その血はゴールドシップ等の名馬に脈々と受け継がれています。
作中で何故か絡みが多く気が合う二人ですが、そういったところがバックボーンになっています。

設定の細かさ、クリエイターの競馬への愛、凄くないですか?
そんな二期の放送真っ只中、遂に2021年2月24日、アプリゲームがリリースされました!

何だか今まで小出ししてきたゲーム画面といい意味で全く違う、超クオリティの高いモノになっていました!

ゲームの特徴は、ウマ娘を育成し、継承などでどんどん能力を繋いでいき、より強いチームを編成してランキング上位を目指すって感じです。

よくパワプロとかアイドルマスターのパクリと言われたりしますが、良い意味でヒットゲームの良いところを寄せ集めたようなシステムで、スマホゲーに慣れてる方は何の抵抗もなく始められると思います。
無限に時間を食うので、ハマり過ぎると人生終わるのと、100億円以上の売上はどっから出てるのかと思うと、ゾッとしますね!

ストーリーも凝ってるし、暇潰しには最適なので、ほどほどに遊びましょう!
個人的にはウイニングライブのスぺちゃんが可愛すぎて、100回はリピートしてました。

オンライン対戦で無駄に高みを目指さない限りは、無料でも十分楽しめます。
シナリオもかなり凝っていて、ちょっと恋愛ゲームの要素もありますね。

ちなみに、楽曲のレベルもめっちゃ高いと思います。
毎朝、スぺちゃんの歌声を聞かないと、生きている事を実感出来ない脳になっています。

「ウマ娘」のこの先の展開ですが、2期最終話では、トウカイテイオーとマックイーンのファンだった少女二人が、成長してトレセン学園に入学する、というシーンがあります。

キタサンブラックとサトノダイヤモンド。
比較的かなり最近の馬になるので、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
史実では、キタサンは北島サブちゃんの馬という事で有名ですし、生涯獲得賞金という意味では、歴代最強の馬。ファンも多かったです。

サトノダイヤモンドは、かつてのメジロ一族のように、今の競馬界を牛耳るエリート一族。
有馬記念でキタサンに勝利、凱旋門賞での大敗など、これまたドラマの多い馬です。

実はこのサトノダイヤモンドの登場が衝撃的で、日本最大の生産主ノーザンファーム出身であり、大馬主セガサミーの社長の愛馬、まさに生粋のエリートなのですが、最初申し上げた通り、大人の事情で出れないと思いきや、登場しちゃっています。

馬の擬人化には批判的な見方もありますが、少し風向きが変わりそうですね。
このように、更にパワーアップする事請け合いのアニメ3期はほぼ確定でしょうし、アプリも何年と息の長いゲームになると思いますので、これからもウマ娘からは目が離せませんね!

以上、如何だったでしょうか?
競馬って、18頭走って勝者は1頭だけという、敗者の方が圧倒的に多いスポーツです。
故に、名馬の数だけドラマが生まれます。

ウマ娘は、そんな史実を再現し、尚且つ本来は散ってしまった夢を叶えるというフィクションも取り入れた、現実とファンタジーが融合した圧倒的なバランスの上に成り立つ作品です。
アニメ、ゲーム、漫画、音楽、どこからでも構いません。
ぜひあなたも次のお休みに、ウマ娘の世界に飛び込んでみて下さい!
きっと、特別な週末になるでしょう。
ではまた。