呪術廻戦0巻(ゼロ巻)のストーリーを解説!【映画化】



いま話題の呪術廻戦ですが、なんと2021年冬に映画化!


ただ、そのタイトルが「呪術廻戦0」という事で、漫画でいうと0巻にあたる、本編から約1年前の前日譚が描かれる形のようです。

呪術廻戦0巻は、少年ジャンプで呪術廻戦の連載が始まる前に、ジャンプGIGAという姉妹誌で4話だけ連載されていたものです。


そこでの評判が良くて、ジャンプ本誌での連載が決まったという経緯があるので、厳密に言うとスピンオフというよりは、原型って感じですね。
なので、設定や絵のタッチが少し本編と違います。

主人公は、アニメ本編にちょいちょい名前が出てきた乙骨憂太。
アニメ後半OPで一瞬ミゲルという男と外国にいる様子が映りますし、16話の回想シーンで登場しただけでTwitterトレンド一位になったりと、呪術廻戦を語るには避けられない、重要人物だったりします。

呪術廻戦 乙骨憂太 とは 能力 / 声優 / イラスト / 誕生日 などご紹介!

そして、東京校2年の真希、狗巻、パンダとの友情も描かれます。
更には、あの五条先生と夏油傑の因縁も明かされるという、一巻完結という短編ながらも非常に濃い内容になっております。

ただ、一年前って事は、入学前の虎杖、伏黒、釘崎は出て来ないんですねー。
アニメから入った私は「え?メインキャラ出てこないの!?つまんねー!」と最初は思いましたが、原作を読んで感想は一変しました!

呪術廻戦本編を通常の2.5乗倍楽しめるような、伏線となるエピソードがてんこ盛りです!
これを見てアニメ一期を見ても、見方が変わってより楽しめると思います。
一巻にギュッと詰まってるので、映画向きだなぁとも思いました。

とはいえ、呪術廻戦は虎杖達が好きだから見ているのであって、あんまりそそられないなぁ、という方に、少しでも興味を持ってもらえるように、ザックリですがストーリーを解説させて頂きます!
ネタバレNGな方は、必ずブラウザバックをお願いします。

あと、今回は参考画像がないため、ほぼ音声でお送り致します。

よろしいですか?
それでは、本日の講義スタート!

呪術廻戦0巻のストーリー

乙骨はいじめられっ子な気弱な高校生、ある力によりいじめっ子に4人に重傷を負わせます。
自殺しようとするものの未遂、気付いたらお札だらけの部屋で尋問を受けていました。

目の前には、五条先生。
虎杖の時と同じ状況ですね。

「もう誰も傷つけたくない」と言う乙骨に、
五条先生は「一人は寂しいよ、その力を正しく使おう」と言います

そうして、東京高専に転入生として入学します。
真希、狗巻、パンダとの出会いですね。ただ、歓迎ムードではありません。
特に真希はシカトしてやろうと、かなり敵意剥き出しです。

入った瞬間、3人は乙骨の背後にいる禍々しい怨霊を察知し、臨戦態勢!

その怨霊の正体は、折本里香(おりもとりか)という女の子なんですね。

ここで幼少の頃の回想シーン。
乙骨は里香ちゃんから、婚約指輪を渡されます。


なんかラブコメ系によくあるエピソードですね!

次のページで車に跳ねられて頭潰れてます。


あぁ、やっぱり呪術廻戦でした。

里香ちゃんは乙骨大好きなので、死にきれずに約束を守るため呪ったという訳です。
見た目かなりやばくなってますけどね。

いじめっ子に重傷を負わせたのは、この里香ちゃんの力だったという訳ですね。

真希はそんな乙骨に
「守られてる癖に被害者ヅラしてんじゃねぇ」と厳しい言葉をかけます。

そんな中、早速真希と二人での任務が与えられます。
小学校での児童失踪事件。
二人は呪霊に飲み込まれ、真希も呪具を失いピンチ!
もうやばいとなった時、乙骨は生きていていい自信が欲しいと、自分の本心に気付きます。
乙骨は、婚約指輪をはめて里香を呼び出し、呪霊を腹の中から突き破り、瞬殺します。

その後、乙骨はある仮説を立てます。
里香ちゃんに呪われてると思ってたけど、僕が里香ちゃんを呪ったのかもしれない、と。
愛ほど歪んだ呪いはない、と五条先生は言います。
乙骨は、里香の呪いを解く事を誓います。

五条先生は、呪いは物についている時が一番安定するから、里香の呪いの力を刀にこめろと伝えます。
よって、乙骨の武器は刀になるんですね。


某シャーマンのオーバーソウルを思い浮かべたのは、私だけでしょうか?

近接戦闘といえば、真希ですね。
ここから、真希によるシゴキが始まります。

その後、狗巻棘の単独任務に見学という形で同行する事になります。
最初、乙骨は何を考えているかわからない狗巻に苦手意識を持っていました。
場所は、人気のないショッピングモール。
伊地知(いじち)さんもちゃっかり登場します。

呪言師の狗巻の「爆ぜろ」という言葉に、呪霊は爆発し弾けます。
余裕の任務と思いきや、強めの呪霊に襲われます。
乙骨も参戦し、刀で斬りかかりますが、固くて通じません。
そこで、落としていたのど薬を狗巻に投げるというコンビネーションで、敵を倒します。
実は、優しいけど不器用な似た者同士の二人は、お互いを気にしていたんですね。
「お疲れ!」とハイタッチし、親友へと仲を深めます。

ただ、今回の事件、黒幕がいたんです。
特級呪詛師、夏油傑です。


彼は五条先生の同期であり親友でしたが、百を超える一般人を殺し高専を追い出された人物でもあります。

彼は、普段は一般人に対して呪霊祓いをやっていますが、実は呪霊を集めて吸収し、自分の力にしているんですね。
一般人を「呪術も扱えない猿共」とめっちゃ見下してます。
彼の目的は、猿の時代に幕を下ろし、呪術師の楽園を作る事なんです。
手始めに、高専を落とすと仲間に宣言し、直接乗り込んできます。

奈々子と美々子は、高専を見て本当に東京、田舎臭〜と言います。
この二人、本編にも後々出てくる夏油大好きの双子だったりします。

夏油は、乙骨の手を握ります。
「非術師を皆殺しにして、呪術師だけの世界を作ろうと」
そして、真希を罵ります。
「禅院家の落ちこぼれ。お前のような猿はいらない」と。
乙骨は、「友達を侮辱する人の手伝いは出来ない!」と、強く夏油を拒否します。

夏油は、百鬼夜行を行うと声高らかに宣言します。
各地に千の呪いを放つというのです。

五条先生も生徒を人質に取られ手が出せず、その場は逃げられます。

ただ、五条悟や呪術連を敵にまわすとなると、流石に夏油一派も勝ち目は薄い。
負け戦をしない性格の夏油の勝算は、乙骨の後ろにいる折本里香にありました。

そんな中、真希と乙骨は休校日に教室で鉢合わせします。
そこで真希が「落ちこぼれ」と言われた理由を知ります。
禅院家という御三家のエリートの生まれながら、特殊な眼鏡がないと呪霊を見る事すら出来ず、呪具がないと戦えないと。
真希が「苗字で呼ぶな」「呪力について私に聞くな」「お前みたいに呪いに耐性がない」と言う真の理由がわかりました。

乙骨は問います。
「どうして呪術師を続けるの?」
真希は答えます。
「一級術師になって家の連中に吠え面かかせてやるんだ」と。
乙骨は「僕は真希さんのように真っ直ぐ強く生きたい」と言います。
あぁはなるなと疎まれていた真希は、その純粋な言葉に心が救われました。
「馬鹿か私は、認められた気になってんじゃねーよ」と頬を赤くします。
あの真希がここでデレます。
本編では見れなかったヒロインっぷりを発揮します。

百鬼夜行当日、
新宿に呪いが放たれ、五条先生はじめ呪術師は応戦します。
乙骨と真希は高専で待機、パンダと狗巻は新宿でバックアップに当たっていました。
そんな中、高専に帳(とばり)が降ります。


そう、夏油の狙いは乙骨です。
真希は夏油に応戦するも、圧倒されます。

新宿では、五条は目立ちたがりの夏油が前線にいない事に違和感を覚え、夏油の本当の狙いに気付きます。
瞬間移動でパンダと棘を高専に送ります。
五条先生は追おうとするものの、敵のミゲルに手こずります。

夏油も帷が破られた事で侵入者をすぐ感知します。
パンダが最短ルートで特攻し、狗巻の「堕ちろ」の呪言、しかし夏油は巨大な呪霊と共に復活してきます。

パンダも狗巻も圧倒されてしまいます。

そんな中、乙骨は右脚がなくなり血塗れの真希を発見します。
倒れたパンダと、擦れる声で「逃げろ」と呟く狗巻。
乙骨にとって、何よりも許し難い光景でした。

「来い、里香!」
初めて、里香と呼び捨てにします。
「ブッ殺してやる!」と夏油にブチギレます。

しかし、乙骨は冷静で、まずは3人を非難させ、回復の術をかけます。
ここでは深く語られませんが、反転術式を自然とここでマスターしたのでしょうね。
こんな時に、里香は真希に嫉妬します。
「ずるいずるい、お前ばっかりー!」と。

乙骨は「その人は僕の恩人だ、蝶よりも花よりも丁重に扱え」と命令します。

今まで恐れていた里香を完全に使役していますね。

しかし、反転術式に意識を割かせるために、夏油はわざと攻撃の手を止めていました。

そこで、乙骨は急にハンドスピーカーを取り出します。
そこには狗巻家の呪印が刻印されていました。
乙骨が「死ね」というと、敵の大群が瞬殺されました。
コピー忍者&ルルーシュ!

なんと、乙骨は術式をコピーし、ノーリスクで使えるという能力を持っているんですね!
五条先生に劣らぬチートっぷり!

夏油は「素晴らしい!」と感嘆します!
直接対決。問答しながら打ち合いますが、呪いに耐えきれなかった乙骨の刀が折れてしまいます。
「そんなに呪いを込めたら器が持たない、五条にならわなかった?」と余裕ぶっていた時、乙骨のストレートが夏油の顔面に入り、吹っ飛びます。

「お前が正しいかどうかなんて僕にはわからない、でも僕が皆の友達でいるために、生きていいって思うために、お前は殺さなきゃいけないんだ!」と叫びます。

夏油も本気を出します。
特級仮想怨霊「化身玉藻前(けしんたまものまえ)」
そして、夏油の持つ4661対の呪いを一つにしてぶつけると言うんですね。
呪霊操術極ノ番(ごくのばん)「うずまき」を発動します。

乙骨は里香を抱きしめ、「僕の未来も心も体も全部里香にあげる。愛してるよ里香」とキスをします。

里香ちゃんも「大大大大大好きだよぉー!」と最高にテンションブチ上げ!

夏油が「そうくるか!女たらしめ!」と僕も思った事を叫びます。

乙骨は、「失礼だな、純愛だよ」と返します。

戦いを制したのは、乙骨と里香。
夏油は致命傷を負いながら、脱却します。
次こそ里香を手に入れると誓った矢先、五条に見つかってしまいます。

実は全て五条の策略で、乙骨の起爆剤としてパンダと棘を送り込んだ事を夏油に見破られます。
そこには、夏油は若い術師を理由もなく殺さないという親友としての信頼がありました。
夏油は、これ返しておいてくれと、乙骨の学生証を渡します。最初の小学校事件の時に落としていたんですね。
実は最初から全て、夏油が裏で糸を引いていました。
夏油の生真面目な性格と、呪術師に対しては律儀である事が伝わります。

五条は「何か言い残す事はあるか?」と聞きます。
夏油は答えます。
「非術師は嫌いだ。この世界では私は心の底から笑えなかった」と。
五条は、傑に最後の言葉をかけます。
ここの台詞は、伏せられていて何と言ったかはわかりません。
夏油は笑いながら「最後位呪いの言葉を吐けよ」
と言い、五条はとどめを刺しました。

乙骨はというと、しばらく気を失い、目覚めたら復活した3人がいました。

乙骨は安心しますが、里香との約束を思い出します。
「ごめんね里香ちゃん、待たせたね」

里香に全てを捧げる、即ちそれは死を意味しました。

しかし里香は禍々しい姿を脱ぎ捨て、可愛らしい少女の姿に戻ります。

かつての乙骨の考察通り、里香に呪いをかけたのは乙骨自身で、呪いをかけた本人が主従契約を破棄し、里香もそれに同意したため、解呪となりました。

里香を怪物のような姿にしたのは自分だったと知り自責しますが、「呪いになった後の6年の方が、生きている時より幸せだったよ」と言いながら、憂太を抱きしめます。
「バイバイ、元気でね。あんまり早くこっちに来ちゃダメだよ。」
笑顔でそう言って、里香は消えていきました。

何故、一般人の里香がこれほどまでに強大な怨霊になったのか?
実は、乙骨は日本三大怨霊の菅原道真(すがわらのみちざね)の子孫であり、最強五条悟の遠い親戚である事がわかりました。そりゃあ強い訳です。
本編では虎杖の味方になるのか、それとも…?

日常に戻り、五条は乙骨に学生証を渡します。
「先生が拾ってくれてたんだ!」
五条は答えます。
「いや、僕じゃない。
僕の親友だよ、たった一人のね」

寒空の下、真希が「行くぞ」と声をかけます。
これから仲間と共に呪術師として生きていく事を、乙骨は薬指にはめた指輪に誓うのでした。

というお話でした!
如何だったでしょうか。

これでも泣く泣く結構省いています。
一巻に収まっているとは思えない壮大な物語である事は、伝わりましたでしょうか?

最後の方は、実は私が勝手に脚色していますが、あえて台詞を伏せたり、絵だけで表現して読者に考察させるギミックも面白いなと思いました。

本編には全く出てこない乙骨ですが、今彼はどこで何をしているのか、なぜミゲルと一緒にいたのか。
登場した時は、敵なのか味方なのか。

最新刊では既に登場していますが、この0巻を知っているからこそ、意外すぎる形で虎杖と関わってきます。

今、日本中から愛される呪術廻戦という作品、これからの展開が楽しみですね!
ただし、ハマり過ぎには気をつけましょう。

愛より歪んだ呪いはないのですから。

ではまた



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